【少子化】妊娠出産の地域格差

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皆さん、こんにちは。エビ子です。

今回のテーマは【妊娠出産の地域による違い】についてです。

  • エビ子の場合

私はこれまでに3人出産しましたが、出産した場所は3人とも同じ里帰り出産先でしたが、妊婦健康診査は3つの自治体での経験があります。

1人目は北の方の自治体で5ヶ月目まで妊婦健診を受け、後半は九州の自治体で最後まで妊婦健診を受けました(住民票を移したので後半は九州の自治体による助成を受けた)。

2人目と3人目はほとんどを関東の自治体で妊婦健診を受け、里帰りの34週から九州の自治体で妊婦健診を受け出産しました(住民票は関東の自治体のまま)。

私は妊婦健診に都道府県によって違いがあるなんて思っていなかったのですが、2人目を産むときに驚きました。

『え?妊婦健診って受診券使ってもお金かかるの?』

そう、1人目では自治体から交付される受診券を持っていれば1円もかからず受けられた健診が毎回プラス数千円…

確かに、北と九州の自治体では受診券に金額は書いてなくて検査項目だけが書いてあり、関東の自治体では大きく補助される金額が書いてありましたが、その金額におさまるものだと思っていた私…

あの時の衝撃は本当に大きかったものです。

それでも仕方がないので、そのまま毎回プラスで健診費を支払い健診を受け続けました。
(検査が多い時は万超え…)

そして、3人目…

通っていた産婦人科の健診費が値上がりしていて基本の健診でも2人目の時よりプラス3千円…
毎回5千円以上の支払いをしなくてはならなくなりました。

ちなみに北と九州の自治体では受診券がなくても基本の健診であれば5千円ほどですみます。

え!違いすぎでしょ!

と思いますよね…?

 

出産費用は九州の産婦人科しか経験がありませんが、出産一時金を使って1〜5万ほどしか支払いませんでした。少ないと出産一時金の残りが返ってくるほどだとか。

関東の産婦人科ではそこで場合予約金20万円が必要でそれを入れておけばほとんどプラスはないと言われました。

いや、20万プラスやん…

と思ったのは言うまでもないですが。

しかも驚きなのは九州の産婦人科ではこれがトイレ付き個室での値段だということ。
関東でトイレ付き個室だと何十万かかることか…100万以上かな…?
もちろん関東の産婦人科は大部屋前提でした。

この違いをまざまざと感じた私はせっせと計算しました。

私が今回の妊娠出産で実際に使った金額は131,420円です。
(ほぼ健診費で112,790円、入院費は11,940円)

全て九州で過ごした場合、おそらく30,000円ほど。

全て関東だった場合、おそらく30万超え…(入院費が20万として)

こんなにも地域によって妊娠出産で使う費用は違います。

 

  • 自治体による妊婦健康診査助成制度にはどのような違いがあるのか?

さて、自分の実体験から自治体による助成の違いに興味をもった私は少しだけ調べてみました。

まず、基本的に妊婦健康診査助成には2つの方式があります。

受診券方式:検査項目が示された受診券が交付される

補助券方式:補助額のみ記載の受診券が交付される

 

厚生労働省の妊婦健康診査の公費負担の状況にかかる調査結果(厚生労働省HP)によると

公費負担の全国平均は99,927円(平成27年4月)/全国1741市区町村

受診券方式は1472/1741市区町村(84.5%

補助券方式は269/1741市区町村(15.5%

 

以上のようにほとんどの自治体は受診券方式のようです。
しかし、どうも関東は補助券方式が多い模様。
都内も横浜市も川崎市もさいたま市も千葉市も補助券方式みたいです。
ということは人口比で見ると多くの人が補助券方式を利用しているとも言えそうです。

せっかくなので公費負担額の都道府県ランキングを合計特殊出生率(全国1.43)と合わせて載せてみます。(合計特殊出生率は平成29年のもの;厚生労働省HPより)

順位 都道府県名 公費負担額 合計特殊出生率 順位 都道府県名 公費負担額 合計特殊出生率
1 岐阜 119447 1.51 25 沖縄 99100 1.94
2 青森 118920 1.43 26 岩手 98950 1.47
3 山口 116917 1.57 27 佐賀 98370 1.64
4 長野 116234 1.56 28 茨城 98069 1.48
5 香川 114600 1.65 29 岡山 97713 1.54
6 徳島 114440 1.51 30 熊本 96600 1.67
7 福島 112621 1.57 31 奈良 96090 1.33
8 大阪 111239 1.35 32 栃木 95000 1.45
9 高知 110380 1.56 33 鳥取 94597 1.66
10 三重 110050 1.49 34 千葉 93923 1.34
11 秋田 109039 1.35 35 大分 93800 1.62
12 宮城 108380 1.31 36 群馬 93430 1.47
13 愛知 107149 1.54 37 北海道 93424 1.29
14 島根 105459 1.72 38 和歌山 92190 1.52
15 石川 104994 1.54 39 広島 91375 1.56
16 滋賀 104900 1.54 40 静岡 91200 1.52
17 新潟 104848 1.41 41 京都 90730 1.31
18 宮崎 102727 1.73 42 愛媛 90630 1.54
19 鹿児島 102710 1.69 43 兵庫 88407 1.47
20 福岡 102140 1.51 44 山梨 88210 1.5
21 埼玉 100800 1.36 45 山形 82790 1.45
22 福井 100692 1.62 46 東京 81436 1.21
23 長崎 100194 1.7 47 神奈川 65878 1.34
24 富山 99410 1.55

 

どうですか?

ちょっと、神奈川県は突出して低すぎますね…
東京都も低めです。
しかもこの2都県、出生率も低いです。

関東圏で自己負担額が増えるのは場所代も病院代も高いから仕方ないのかなと思っていましたが、そもそも公費負担額が低めでした。

公費負担額が多い10位までは出生率も大阪府以外は全国以上の県ばかりです。
大阪府は最近このような助成に力を入れているようで、この4月から全国最高額の12万円になるそうです。

ちなみに公費負担額が低いからといって自己負担額が多いわけではなく、例えば九州の福岡、長崎、佐賀は20位台ですが受診券方式のようです。(そもそもの病院代が安いから?)

 

  • 考えること

昨今、妊娠出産するにあたりお金も貯めずに産むなんて信じられない!なんていう意見がわりとネット上では多く見受けられます。
もちろん、子どもと立派な大人にするためにはお金がかかりますから、お金を貯めてから産むことも大事なことです。
ですが、そうすると若い世代は産みませんし、産めません。
本来子どもを育てながらお金を稼いだり、貯めてもいいわけで、なぜ子どもを産む前からそんなに資金のことを考えなくてはいけないのだろう…?と私は関東に来るまでは考えていました。

でも、関東に来てそういう意見が多いことにもうなずけました。
関東は人口も多いのでネット上でそういう意見が多いことにも納得です。

今回試算したように関東で妊娠出産すると私の場合で約30万の支出が必要でした。
おそらく都内の中心部では50万、100万、数百万とかかることでしょう。
関東圏に住む人にとっては妊娠前に100万円を準備しておくことは常識なのでしょう。
もちろん、それが当たり前だという意見が多いでしょうが100万円という額を貯金できている20代の若者はそれほど多くないはずです。
しかもベビーカーやベビーベッド、洋服におもちゃなど出産にあたり準備するものは色々とあり、それにもお金が必要です。

方や、九州で妊娠出産するときには健診費、出産としておそらく10万円ほどあれば足りるはずです。

10万円と100万円。

この違いは子どもを産む世代にとっては非常に大きいものです。
しかも、九州の場合、同居近居も多く手助けしてくれる親族が身近にいる場合も多いです。
祖父母にあずけて職場復帰やパートでも保育園に預けたりもしやすいです。
待機児童の多い自治体も有りますが、関東程ではないです。
兄弟で保育園が違うなんて話は聞いたことがありません。
家も広く、賃貸でも駐車場が2台分ついている物件もわりとあります。

関東では、前よりはマシになっているとはいえまだまだ待機児童も多く、妊娠中から保活をするなんてことは当たり前です。
兄弟でも通う保育園が違うこともあるし、保育園代も高い。
そうそう、私の実家のある自治体では私立の幼稚園でも入園費はないのですが、こちらの私立幼稚園では十数万…(なのに、公立がない!)
核家族が多く、手助けしてくれる人が身近にいない人も多いです。

学校の教育水準や環境を考えると関東にもメリットは多いです。
しかし、そこはとりあえず置いといて妊娠出産のしやすやだけで見ると圧倒的に九州の方がいいでしょう。
だからこそうなずけるこの出生率↓

順位 合計特殊出生率 都道府県
1.43 全国
1 1.94 沖縄
2 1.73 宮崎
3 1.72 島根
4 1.7 長崎
5 1.69 鹿児島
6 1.67 熊本
7 1.66 鳥取
8 1.65 香川
9 1.64 佐賀
10 1.62 福井
11 1.62 大分
12 1.57 福島
13 1.57 山口
14 1.56 長野
15 1.56 広島
16 1.56 高知
17 1.55 富山
18 1.54 石川
19 1.54 愛知
20 1.54 滋賀
21 1.54 岡山
22 1.54 愛媛
23 1.52 静岡
24 1.52 和歌山
25 1.51 岐阜
26 1.51 徳島
27 1.51 福岡
28 1.5 山梨
29 1.49 三重
30 1.48 茨城
31 1.47 岩手
32 1.47 群馬
33 1.47 兵庫
34 1.45 山形
35 1.45 栃木
36 1.43 青森
37 1.41 新潟
38 1.36 埼玉
39 1.35 秋田
40 1.35 大阪
41 1.34 千葉
42 1.34 神奈川
43 1.33 奈良
44 1.31 宮城
45 1.31 京都
46 1.29 北海道
47 1.21 東京
こうしてみると上位はほとんど西日本の県です。
実は東北や北海道など寒い地域も出生率が低い傾向にあります。
暖かいと気持ちが開放的になるのでしょうか。九州は本当に3人以上産んでる方多いです。
関東でも3人以上産んでいるママは西日本出身の方が多いです。
3人以上産まなきゃいけないという刷り込みでもあるのかも…?笑東北はわりと出生率が低い傾向があるのですが、公費負担額で見ると青森や秋田など頑張っている所も多いです。
出生率の低さに危機感があるのでしょう。

しかし、東京と神奈川!
出生率も低いのに公費負担額も低い!
この2都県でかなりの人口がいるのだから、ここを改善しないと地方がいくら頑張っても人口が増えるわけがない!
この2都県、人口も多いし会社も多いので他の地方の県よりも圧倒的に税収が多いはずなのですが…

私は妊娠出産に地域格差があるのはどうなのか?と思っています。
やはりすべての自治体が受診券方式であることが理想だな、と。
もちろん、自治体によって考えや税収も違いますが、ここは国が主体となって妊娠出産の自己負担額を減らしていくことも少子化対策の一つにはなるでしょう。

今回のエビ子の考える少子化対策案は

『妊娠出産における自己負担額の軽減』です!頑張れ、関東!

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